はじめに
株は自己責任。その言葉を軽く聞いてるなら、信用取引には絶対に手を出すな。
特に、「追証(おいしょう)」という言葉にピンとこないなら、この記事を最後まで読め。
追証を知らずに信用取引を始めるのは、無免許で高速道路を走るようなもの。
一発退場もある。借金地獄もある。だが、正しく理解し、使いこなせば加速装置にもなる。
この記事では、追証の意味から、発生する条件、そしてどう回避するかまでを、徹底的に叩き込む。
目次
1.追証とは何か?意味を叩き込め
- 追証=追加保証金(Additional Margin)
- 信用取引で損失が一定を超えると、証券会社が「もっと金を入れろ」と要求してくる
- この請求に応じなければ、強制的にポジションを切られる(強制決済)
つまり、口座にある金額以上の損をしたとき、その赤字分を自腹で補填しろと言われる仕組み。
「足りない分を払え」=追証。それが信用取引の真のリスクだ。

2.なぜ追証が発生するのか?
- 信用取引では、自分の資金の約3倍まで株を買える(レバレッジ)
- 損失も3倍で膨らむ
- 株価が急落すると、含み損が「保証金」を超えてしまう
- その差額を「追加で払え」と迫られる。それが追証
損しただけでは終わらない。借金になる。それが信用取引の怖さ。
3.どのタイミングで追証は発生するか?
- 毎営業日の**大引け後(取引終了後)**に判定される
- 評価損が一定ライン(保証金維持率)を下回ると、追証が発生
- 翌営業日までに現金を入金しなければならない
- それができなければ、保有銘柄は強制的に処分される
相場は24時間動く。寝てる間に追証ラインを割ることもある。
4.実例:こうやって破滅する
- 100万円を元手に、信用で300万円分の株を購入
- 株価が20%下落 → 評価損60万円
- 自己資金ではカバーできず、追証が発生
- 翌日さらに下落 → 強制決済 → 資産ゼロ、マイナスにもなる
一日で、すべてを失う。信用取引に慣れてない人間がやると、こうなる。

5.なぜ初心者は追証を舐めるのか?
- 「自分はそんなに負けない」と根拠のない自信
- レバレッジ=夢の加速装置だと思っている
- 実際の取引で含み損を経験してないから、リスクを実感していない
- SNSやYouTubeの「爆益自慢」に踊らされている
追証の本当の恐怖は、「自分で損切りのタイミングを奪われること」。
6.追証にならないために、今すぐやるべきこと
- 保証金維持率を常にチェック(最低でも30%以上をキープ)
- ロスカットラインを自分で決めておく
- ポジションを分散しろ。一点集中は地雷
- 相場に張り付けないなら、信用取引は使うな
- 株価急変が怖いなら、「逆指値注文」で損切りラインをセットしておく
戦う前に、退却ルートを決めておけ。
7.信用取引の本質を勘違いするな
信用取引とは、「借金して投資する」ということ。
- 勝てば大きい。だが、負ければ借金
- 資金管理ができなければ、確実に退場
- 信用取引=投資のプロが使う武器。初心者の遊び道具ではない
武器を持ったからといって、戦い方を知らなければ自滅するだけだ。

8.それでも信用取引を使うなら
- 使うのは「勝率が高く、リスクが限定されている場面」だけ
- 空売りで「相場の下落」に賭けるとき
- イベント投資(決算・材料・ニュース)で一時的な値動きを狙うとき
- 短期で確実に逃げる覚悟があるときのみ、使え
信用取引は「常用」するものではない。「ここぞ」というタイミングだけの特攻兵器だ。
9.信用取引が向いていない人の特徴
- 本業が忙しくて相場に張り付けない
- 含み損に耐えられない
- 損切りができない
- 根拠のない自信で突っ込む
- 相場の知識が浅い
1つでも当てはまるなら、現物取引で経験を積め。信用取引は早すぎる。
10.命を守る「信用取引5つのルール」
- レバレッジは最大でも2倍まで
- 損切りラインは絶対に守る
- 1銘柄に資金の50%以上を入れるな
- 必ず逆指値を入れておく
- 含み損を「戻るかも」で放置しない
ルールを破る奴は、市場から消される。それだけの話だ。
まとめ
追証を甘く見る奴は、信用取引に向いていない。
信用取引は、勝者にとっては利益を倍加させる刃だが、未熟者には資産を削り取る毒でしかない。
- レバレッジをかけるということは、自分のリスクも3倍にするということ
- 信用取引とは「自分の判断が常に正しい」という自信と、その根拠がある者だけが使う武器
- そして、誤ったときに潔く撤退する覚悟がなければ、手を出すな
この世界は甘くない。だが、理解すれば強くなれる。