はじめに|テクニカル分析って本当に必要?
「株価はチャートで読める!」
こんなフレーズを一度は耳にしたことがあるかもしれません。それがテクニカル分析の世界です。
でも、20代の投資初心者にとっては…
- チャートって難しそう…
- いっぱい指標がありすぎて何を見たらいいかわからない…
- 本当に役に立つの?
という不安や疑問があるのも当然です。
結論:テクニカル指標は全部覚えなくてOK。
初心者が「最低限」見るべき指標を絞れば、シンプルで効果的な判断ができます。
本記事では、「これだけ押さえれば十分!」というテクニカル指標を厳選して紹介します。
1. テクニカル指標とは?ざっくり解説
テクニカル指標とは、「チャートの動き」や「取引量」など株価の過去データを使って、未来の値動きを予測する道具です。
「過去にこんな動きをしたとき、だいたい上がった(or 下がった)」という統計的な傾向をもとにした考え方です。
✔ ファンダメンタルズ分析(企業の中身)に対し、
✔ テクニカル分析は「株価の動き」だけに注目します。
2. 初心者が最初に覚えるべきテクニカル指標5選!
① 移動平均線(Moving Average)

✅ 何が分かる?
一定期間の株価の平均値を線で表したもの。上昇トレンドか下降トレンドかがひと目でわかります。
✅ チェックポイント
- 5日線(短期)、25日線(中期)、75日線(長期)を組み合わせる
- 株価が線の上にある→上昇傾向
- 線を下に抜ける→下落の兆し
② RSI(相対力指数)

✅ 何が分かる?
「今の株価は買われすぎか、売られすぎか」を数値で示す。
✅ 数値の目安
- 70以上:買われすぎ → 下落注意
- 30以下:売られすぎ → 反発の可能性
③ MACD(移動平均収束拡散法)

✅ 何が分かる?
2本の移動平均線の差を使って、売買のタイミングを見つける指標。
✅ 注目点
- 「MACDラインがシグナルラインを上に抜けたら買い」
- 「下に抜けたら売り」
初心者には少し難しめですが、覚えておくと中級者への第一歩に。
④ 出来高(Volume)

✅ 何が分かる?
「どれだけ取引されているか」がわかる。人気の高さ、相場の勢いを測るのに有効。
✅ チェックのコツ
- 株価が上がっているのに出来高が少ない → 信頼性が低い
- 出来高が伴って株価が動いたときは、トレンド転換の可能性あり
⑤ ボリンジャーバンド

✅ 何が分かる?
「株価がどれくらいバラついているか(=ボラティリティ)」を示す。
✅ 見方のポイント
- 約68.3%のデータが入る距離を「±1σ」
- 約95.5%のデータが入る距離を「±2σ」
- 約99.7%のデータが入る距離を「±3σ」
- 「+2σ」を超えて上がると「強い変化」のサイン(順張り思考)
- 「-3σ」を超えて下がると「売られすぎ」のサイン(逆張り思考)
3. テクニカル指標は万能ではない!注意点3つ
❌ 1. 「当たる」と思い込みすぎない
テクニカルは確率論。未来を確実に予測するものではありません。
❌ 2. 指標に頼りすぎると判断がブレる
あれもこれも見ると混乱します。
→ 自分のルールを持つことが大切!
❌ 3. ファンダメンタルズを完全に無視しない
テクニカルが「売りサイン」でも、好決算で上がることはよくあります。
4. 実際に使ってみよう!初心者向けの使い方
● おすすめツール・アプリ
- TradingView(無料で多機能)
- Yahoo!ファイナンス(株アプリ)
- SBI証券・楽天証券のチャート機能
● ステップ別の活用方法
STEP1:移動平均線と出来高でトレンド確認
→ 株価が上昇トレンドかどうか、出来高を伴っているかをチェック
STEP2:RSIで逆張りポイントを見る
→ 売られすぎのタイミングを探す
STEP3:MACDで売買サインを補強
→ 確信を強める指標として使う
5. テクニカルで失敗しないコツ
- 指標を1〜2個に絞る:たくさん見ると判断が鈍る
- シンプルなルールを作る:例「RSI30以下+25日線を上抜けたら買う」
- 自分のトレードに合わせて選ぶ:短期なら5日線・RSI、中長期なら25日線・MACD
まとめ|初心者が覚えるべきテクニカルはこれだけ!
✅ 移動平均線でトレンドを読む
✅ RSIで売られすぎ・買われすぎを見る
✅ MACDで売買サインを見つける
✅ 出来高と一緒に確認するのが基本!
✅ 使いすぎず、自分に合った指標を選ぶのがコツ!
テクニカル指標は、**「投資判断の補助ツール」**です。
最終的な決断はあなた自身の「仮説」と「経験」で決めましょう!