はじめに|なぜ株でお金が増えるのか?
「株式投資って、どうやって儲かるの?」
「値上がり?配当?…なんだかよくわからない」
20代で投資を始めようと思った人が、まず最初に疑問に感じるポイントだと思います。
この記事では、**「株で利益が出る仕組み」**をできるだけわかりやすく、図や具体例を交えて解説します。株をただのギャンブルと誤解せず、しくみを正しく理解して、将来の資産形成に活かしていきましょう。
1. 株式ってそもそも何?
株(株式)とは、簡単に言うと**「会社の一部を所有する権利」**のことです。企業が資金を集めるために、株式を発行して私たち個人投資家に販売します。
例えば、あなたが「A社」の株を100株買ったら、「A社の一部オーナー」になれるということ。オーナーなので、**会社が利益を出したときの「取り分」や「会社の成長による価値上昇」**を受け取ることができるのです。
2. 株で利益が出る2つの方法
株式投資で利益を得る方法は、大きく分けてこの2つです。
✅ ① 値上がり益(キャピタルゲイン)
株を安く買って、高く売ることで生まれる利益です。
- 例:A社の株を1株1000円で購入 → 3年後に1500円で売却 → 1株あたり500円の利益(+50%)
企業の業績が良くなる、人気が出る、景気が良くなるなどの要因で株価は上がります。反対に、業績悪化や不景気で株価が下がることもあるので、値動きに一喜一憂しない「長期視点」が大切です。
✅ ② 配当金(インカムゲイン)
会社が利益を出した場合、株主にその一部を「配当金」として分配することがあります。
- 例:1株1000円の株に、1年あたり50円の配当金 → 年間5%のリターン(配当利回り)
長期で持ち続けることで、配当を「もらい続ける」ことが可能。安定企業(トヨタ・KDDI・JTなど)は、長期的に毎年配当を出してくれる傾向があります。
3. 株の値動きはどう決まる?
「なんで株の値段は上がったり下がったりするの?」
これは、**株の世界最大の特徴である“市場原理”**によって決まります。
✅ 株価は「人気投票」である
株の価格は、「この株ほしい!」という人が多ければ上がり、「いらない!」という人が増えると下がります。
つまり、市場の需要と供給で値段が決まるということ。
📌ポイント:
- 将来性がある企業 → 人気が集まりやすく株価が上がる
- 赤字企業や不祥事 → 投資家に敬遠されて株価が下がる
4. 実際の「利益が出る」シナリオ3つ
🎯 シナリオ①:企業の成長に賭ける(例:トヨタ)
- 株価:5000円 → 10年後に9000円(+80%)
- 配当:年間150円 × 10年 = 1500円
- 合計リターン:約+110%
企業が長期で安定成長すれば、値上がりと配当の両方で利益が得られる可能性が高いです。
🎯 シナリオ②:高配当株を長期保有(例:JT)
- 株価は横ばい(2000円)でも、配当年6% → 10年で60%のリターン(税引前)
値上がりは少なくても、安定したインカム収入を得たい人に向いています。
🎯 シナリオ③:市場の下落後に買って回復を待つ(例:日経平均)
- リーマンショック後の底値で買う → 回復で2倍以上に
- 2020年コロナ後も、米国株は約2年で急回復!
つまり、「安いときに買って持ち続ける」ことで、市場全体の回復と共に利益を得られることもあるのです。
5. 初心者がやりがちな「勘違い」
❌ ギャンブル感覚で短期売買
- 「1週間で10%儲けたい!」は失敗のもと
- 短期で利益を狙うと、高確率で損をします
❌ 有名企業なら儲かると思い込む
- 株価が高すぎて今後の成長余地が少ない場合も
- 利益率や配当利回りをチェックしよう
❌ 配当だけで選ぶ
- 高配当=リスクが高い会社であることも
- 業績や財務状況も必ずチェック!
6. どうすれば利益を出しやすくなる?
✅ 長期目線を持つ(最低でも5年)
短期ではなく「未来の成長に投資する」気持ちで続けましょう。
✅ 分散投資を意識する
1社だけに全額投資するのではなく、複数企業やインデックス投資を組み合わせてリスクを分散!
✅ つみたてNISAを使う
初心者がまず使うべき制度。年間40万円までの運用益が非課税になり、インデックスファンド中心で安心です。
まとめ|利益の仕組みを理解すれば投資が怖くなくなる!
🔍 今日のまとめ
✅ 株の利益は「値上がり益」と「配当」の2つ
✅ 株価は需要と供給、企業の価値で決まる
✅ 長期・分散・インデックス投資が初心者の王道
✅ 焦らず、コツコツと「時間を味方」にしよう!
株式投資は、仕組みを理解すれば誰でもできるものです。20代の今から始めれば、「時間」という最大の武器を活かせます。少額でもいいので、まずは一歩踏み出してみましょう!